税金を払うのには、痛みを伴います。
その痛みをやわらげるには、いつ、いくら払うか?を毎月チェックして痛みの免疫をつけておくのがおすすめです。
税金の痛みをやわらげるには
税金の支払いには、痛みをともないます。
納付期限までのタイミングで、ある程度まとまったお金が出ていきます。
利益が出て預金が増えたとしても、このタイミングでいったん減るわけです。
わたしも個人の確定申告の支払いを振替納税にしているので、これから税金を払い、お金が減る予定です…。
ただ、この痛みに耐えるのは、仕事を続ける以上は避けられないことです。
ならば、この痛みをできるだけやわらげたいものです。
その方法はいくつかありますが、その1つは免疫をつけること。
税金を払うということを日頃から意識しておく。
これは予防接種のようなものです。
予防接種をすることで、ウイルスや細菌に対する免疫をつくれます。
注射のチクっとした痛みはあり、わざわざ痛みを感じに行くようなものですが、からだを守るためにやっていることです。
税金を払う直前になって、大慌てするのは避けたいです。
同じように免疫をつけておきましょう。
毎月税金を計算してみる
税金の免疫をつけるには、まずは税金の支払いスケジュールを確認しておくこと。
いつ支払うかがわかっていれば、突然ということはなくなります。
そして、もう1つはいくら?の部分。
税金を払う数日前になって、ようやくいくら払うかわかるというのは、痛みでしかありません。
わたしは前もって税金を計算しています。お客様の会社も、月ざっくり計算しています。
あまり早く税金を計算しても意味がないのでは?と思うかもしれません。
ただ、毎月計算することで、少しずつ税金が増えていくというイメージです。
じわじわと増えていくわけですが、いきなり大きな金額を告げられるよりは痛みはやわらぎます。
ちなみに、わたしの会社は5月決算。
税金もどのくらい払うかもわかっています。節税も含めて、その痛みをどこまでやわらげようかを検討しているところです。
毎月の数字チェックが前提
毎月の税金を計算するにあたっては、毎月の利益や経理をチェックしておくことが必要です。
経理が適当なのに税金を計算しても意味がありません。
- 取引日で売上や経費を処理する(入金日に売上、支払日に経費にするのではなく)
- 貸借対照表の残高をあわせる
- 年間の経費は毎月に按分する
ということをやっておきましょう。
そのうえで、税金を計算してみます。
ざっくりで、法人税は利益×30%、消費税は簡易課税なら仮受消費税×割合、原則課税なら仮受消費税と仮払消費税の差額でいいでしょう。(会計ソフトでも確認できます。)
簡易課税で売上から控除する消費税額を計算するときにつかう割合(売上の消費税×割合)
- 卸売 10%
- 小売 20%
- 製造 30%
- その他 40%
- サービス 50%
- 不動産 60%
計算のしくみを学びつつ、冒頭の写真のようにExcelで計算できるようにしておくのもおすすめです。