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車は減価償却する
車は買ったときに経費になりません。
税金のルールで決められた耐用年数で毎年少しずつ経費にします。
たとえば、300万円の車(耐用年数6年)を買った場合には、定額法なら毎年50万円ずつ経費にしていきます。(最後は1円だけ残る)
年の途中で買った場合には、月割計算します。
車を買ったときのお金と経費の動き
車を買った場合、毎年少しずつ経費にするわけですが、お金は買ったときにでていきます。
300万円の車を買った場合、1年目はお金が300万円出ていきます。
でも、経費になる減価償却費は50万円。(年初に買ったと仮定)
2年目以降は出ていくお金はゼロ。
減価償却費は50万円ずつ。
お金と経費の動きは違うわけです。
減価償却費が経費になるけどお金が出ていかないといわれるのは、この2年目以降の動きをざっくり言い表したものです。
借入金の返済元本の動き
もし車をローンで買った場合には、毎年返済もしていきます。
ここで減価償却費と相反する動きをするのが、借入金の返済元本。
借入金の利息は経費になるし、お金も出ていきます。
いっぽうで、借入金の返済元本は経費にならないけど、お金は出ていきます。
減価償却費は経費になるけど、お金は出ていかないとされていますから、相反する動きであると考えられます。
資金繰りを考えたときには、2つのバランスを見ておくのも大事です。
・減価償却費は経費になるけどお金は出ていかない
・借入金の返済元本は経費にならないけど、お金は出ていく
足りない部分は、税引後利益でまかなうことになります。