なぜ決算の着地見込みを出すのか?
決算予測。
決算月よりも前に利益がいくら出るかを予測します。
正確性は求められません。
ざっくりとで充分です。
正確性を求めすぎると、遅くなりますし、結局予測すらできないこともありえます。
予測するか、予測しないかでは大きく差が出ます。
予測する意味は、先を見た行動につなげるためです。
・できる節税する
・お金を借りる
・売上を来期に持ち越す
・経費を前倒しする
といったことは、前もってうごかないと手を打てません。
直前までの経理は前提
予測すると言っても、年間分すべてを予測するわけではありません。
中長期の計画などであればそういうケースもありえますが、ここで言っているのは、年間の予測です。
とすると、ほんとうに予測しないといけないのは、せいぜい3ヶ月ほど。
残りは、毎月の経理が済んでいれば実績として出ているはずです。
売上は少なめに。経費は多めに
予測はこれまでの月を参考にしたり、前年を参考にしたり、平均値を使うなどそれぞれ考えられます。
売上は予測できるものを入れておきましょう。
そのとき、注意したいのは、売上は少なめに、経費は多めにということ。
なんだかんだ言っても、見積もりです。
実際にその月になってみたら、当初の見積もりと違うということはありえます。
そのギャップは少ないほうがいいわけです。
・売上を多めに見ておくと、それより低かったときに利益も少なくなる
・経費を少なめに見ておくと、それより多かったときに利益も少なくなる
と、予測より利益が少なかったというのがダメージが大きいです。
だからこそ、それぞれマイナスを多く見積もっておくのがおすすめです。
人間、リスクは多めに見ておくほうが安心するものです。
逆に想定していないほどにリスクが大きかったときはダメージを感じるものです。