すべての取引を発生基準で処理しないといけないか?
金額の小さなものまではいいかなと。
発生基準とは?
経理をやるときに気にしておきたいのが発生基準。
むずかしそうな言葉ですが、ざっくり言うと取引をした日に経理をすることです。
6月にした取引の売上なら入金日ではなく6月で売上を立てる
5月に入金があったとしても、仕事が6月なら6月に売上を立てる
6月に使った経費を7月に払うとしても6月でいったん未払金にして、払ったときに未払金を消す
というように。
取引したタイミングで経理をするというのは、税金のルールでも決まっています。
ただ、じぶんで数字をチェックするときにも、やはり発生基準にしておきたいものです。
発生基準にしないといけない理由
発生基準にしておかないと、その月の利益がいくらなのか?がわかりません。
利益がわからないと、予測も立てにくくなります。
経理の数字は過去の数字ではあるのですが、毎月いくら経費がかかっているかを知っておくのも大事です。
経費の見込みが立てやすいという前提で、売上を予測すれば、年末や年度末の利益の着地見込みも出しやすくなります。
年払いする経費については、こういうのもやっておきましょう。
毎月の数字を見やすくするコツは大きな経費を1/12ずつにすること。 | 植村豪税理士事務所|オンライン(Zoom)対応・愛知県大府市に在住
すべてを発生基準にしないといけないのか?
すべての取引を取引日で処理しないといけないか?
小さな経費まで発生日で経理する必要はないでしょう。
その処理の手間をかけるほどの効果があるかどうか。
たとえば、電話代や電気代。6月分を7月以降に支払うことがほとんどです。
ただ、金額もそれほど大きくないですし、毎月発生しているものですし、支払ったときに経費にすればいいでしょうね。
少なくともわたしはそうしています。