借入金の返済の経理。
自動で仕訳パターンを表示させることができます。
借入金の返済
銀行から借入れをした場合、返済をする必要があります。
借入金の返済をするときには、毎月元本と利息の合計を返済します。
ただ、ネットバンクから連携されるデータが元本と利息にわかれてくればいいのですが、そうではなくデータが元利合計の1つのみというケースもあります。
毎月、元本と利息を分けようとすると、手間です。
クラウド会計を使っていると、自動でわけてくれるしくみをつくることもできます。
自動仕訳パターンをつくるなら?
自動仕訳パターンは、次のようにかんがえてみます。(マネーフォワードクラウドの場合)
たとえば、自動仕訳登録の画面で、
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
支払利息 | 明細の金額(連携金額) | 預金 | 明細の金額(連携金額) |
長期借入金 | 元本返済額(固定金額) | 支払利息 | 元本返済額(固定金額) |
というパターンを登録することができます。(ここであげるのは一例です。)
ポイントは、金額を選べるのは「明細の金額」か「指定した金額」のいずれかであること。
大抵の借入金返済は、元金均等返済といって毎月の元本返済額は変わらず、利息だけが変わるパターンです。そのため、金額の変わらない借入金を固定金額としています。
元本返済額を「指定した金額」として設定すると、それ以後は連携されたデータについては、自動で仕訳が表示されることになり、登録ボタンを押せばいいだけになります。
簿記ルールより経理のやりやすさ
たとえば、毎月5万円(元本49,000円利息1,000円)の返済の場合で考えてみると、
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
支払利息 | 50,000 | 預金 | 50,000 |
長期借入金 | 49,000 | 支払利息 | 49,000 |
という仕訳パターンになります。
この場合、借入金は49,000円の返済となりますが、利息については1行目に借方に50,000円、そして2行目の貸方に49,000円ということで、通常、経費は左側(借方)にあるもの。
支払利息が貸方にくるというのは、ちょっと違和感があるかもしれません。
ただ、支払利息は借方と貸方の差額で考えてみると50,000円ー49,000円=1,000円で、正しい金額にはなっています。
簿記のルールでいうと、支払利息は借方にくるのが正しいのですが、簿記のルールにとらわれすぎると経理の効率化はむずかしくなります。
わたしは、経費の金額や残高があっていればいいかなと考えています。
このやり方は一例で、違ったやり方もあります。
「じぶんはこっちのほうがやりやすい」とじぶんなりにしくみをつくってみるのも経理のいいトレーニングになります。