小規模企業共済は、フリーランスやひとり社長ならぜひ検討したい節税。
節税しつつ、将来のお金をためることができるという強い味方です。
小規模企業共済のメリット
フリーランスやひとり社長が節税をしたいという場合、この小規模企業共済をおすすめすることがあります。
小規模企業共済は国のつくった退職金制度。
フリーランスやひとり社長。
いまはバリバリ仕事をこなせていたとしても、いつかはしごとをやめる日がやってきます。
老後のことを考えると、退職金はほしいところです。
とはいえ、その退職金を準備してくれる人はだれなのでしょうか?
誰もいません。
じぶんの将来のお金はじぶんで準備するしかないのです。
小規模企業共済の掛金は、掛け捨て保険とは違って、しごとをやめるとき、会社をたたむときなどに退職金としてもらうことができます。
それ以外にもメリットはあり、1つはお金を借りることができること。
新型コロナウィルスが出始めたタイミングで、注目されました。
もう1つは差押禁止債権ということでしょうか。
年間最大で84万円 掛金払うと節税
退職金は、給料に比べると税金が優遇されているので、有利なわけです。
ただ、それをもらうのはずっと先のはなしです。
そこで、気になるのがもう1つのメリット。毎年の税金を減らせるという点。
確定申告で所得(利益)から掛金をマイナスできるのです。
その掛金は最大で月7万円。年間で84万円まで掛けることができます。
掛金を払えば、毎年の確定申告でそれなりの税金が減ります。
この節税、お金も減りますが、掛け捨ての保険と違い、毎年掛金を払って節税しながら将来の退職金として老後に備えることができるという点でおすすめなのです。
小規模企業共済、掛金を年払いすることもできるので、年末に加入するという方も多いです。
掛けることができる金額から始める
節税になるというと、最大84万円掛けたくなるのですが、注意したいのは、お金もいっしょに出ていくという点。
節税もできるけど、お金も出ていくわけです。
手もとのお金がないのに、税金を減らしたいがために掛けすぎると、手もとのお金がなくなるということもありえます。
よく考えて掛金を決めましょう。いずれは84万円掛けるとしても、最初から月7万円でなくてもいいわけです。
わたしは、独立してから最初の1年は月3万円。
2年目に月額7万円に変更しました。いずれも年払いですのでおかねの痛みは感じましたが、これも将来のためです。
フリーランスやひとり社長、退職金がないという現実を考えると、毎年の節税、退職金を準備する意味でも小規模企業共済は、検討したいところです。
そういえば、退職金のお金を貯めるという意味では、iDeCoにも似ています。
違いは、どんな商品で運用するかをじぶんで決めるかどうか。
小規模企業共済は、運用は中小機構任せ、というのがiDeCoとの違いです。