フリーランスなら青色申告の一択です。
白色申告のメリット?
「青色申告にすると税務調査が来るから…」
「まだ赤字だから」
といった理由で白色申告を選ぶ人もいらっしゃいます。
青色申告だから税務調査が来る可能性が上がるということはありませんし、白色申告だから税務調査が来ないとも言えません。
たとえ赤字だとしても、青色申告を選んでおくメリットはあります。
青色申告のメリット
青色申告にするには、その年の3月15日までに税務署への申請が必要です。
開業した年なら開業後2ヶ月以内が期限です。
では、その青色申告のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
青色申告特別控除
青色申告特別控除は、売上と経費の差額である利益(所得)からマイナスできます。
通常の経費との大きな違いは、お金の支出がないという点。
つまり、青色申告にすることで、お金を減らすことなく、e-taxで電子申告すれば65万円(紙提出なら55万円)あるいは10万円の経費を使えるということです。
貸借対照表もつくると、65万円の青色申告特別控除があります。
節税効果はどのくらいか?
仮に税率20%だとすると、65万円×20%=13万円。年間で13万円の税金が変わってきます。それが何年も続きます。
青色申告にしない手はないでしょう。
赤字の3年間繰越し
青色申告で1年目には赤字になることもあるでしょう。赤字だとしても、青色申告にするメリットがあります。
赤字を3年間にわたって繰り越すことができるからです。
たとえば、1年目に30の赤字、2年目に100の黒字だったという場合、通常は100に対して税金がかかるわけです。
ただ、青色申告にしていることで、100-30=70に対しての税金を払えばいいことになっています。
前年の赤字30を赤字のまま終わらせずに、2年目に巻き返しができるといったイメージです。
白色申告だったら、それはできずに2年目に100に対しての税金を払うことになります。
じぶんで経理をやるメリット
青色申告にするのはいいとしても、ややこしいのは貸借対照表。
預金残高も借入金残高も日々合わせる必要があります。ぜひじぶんでやってみましょう。
その意味も最初はよくわからない中で始めることになると思いますが、じぶんで経理をやっていればじわじわとわかってくるようになります。
経理をすることで青色申告のメリットもありますが、じぶんで数字をチェックできるというメリットもあります。
仕事をする上で、数字がわかるかどうかで判断も変わってきますので、欠かせないスキルです。
青色申告の節税をきっかけに経理スキルも身につけていきましょう。その価値はあります。