借入金の残高が合わない理由とその対処方法。

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借入金の科目残高

融資を受けたり、返済したりする場合、経理をしておく必要があります。

お金を借りたり、返済したときには、借入金の科目を使います。

・短期借入金
・1年以内返済長期借入金
・長期借入金
・役員借入金

といったように、利用によって科目が変わってきます。

短期借入金と1年以内返済長期借入金は似ているようで違います。

短期借入金は1年以内に全額の返済期限が到来する借入金。

1年以内返済長期借入金は、長期借入金のうち、1年以内に返済する借入金。

1年以内返済長期借入金の本質は長期借入金です。

借入金の残高が合わない理由

借入金について経理をしたあと、借入金の残高をチェックしてみましょう。

会計ソフトの残高が返済表の借入金残高とあっているかどうか。

あってないという場合には、原因があります。

そのほとんどは、借入金を返済したときの元本と利息が一緒に経理されていること。

長期借入金/預金 100

というように。

ただ、実際は、利息もいっしょにしはらっているわけで、元本と利息の科目は分ける必要があります。

長期借入金/預金  90
支払利息 /預金  10

というように。

元本部分は借入金の科目、利息部分は支払利息で経理します。

元本の返済は、経費になりませんし、利息は経費になるという点でも違いがあり、区別する必要があります。

毎月残高と返済額をチェックする

経理をしておくメリットは、いつでも借入金の残高がいくらあるかをチェックできる点。

そして、残高が毎月いくら減ったかをチェックすると、毎月いくら返済しているかもわかります。

預金と借入金の残高をチェックすれば、実質無借金かどうか、その推移もわかります。

冒頭の写真のようにグラフにするのも手です。

借入金の残高チェックは毎月やっておきましょう。お金の残高とともにいくらあるかを刻むことができます。


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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