会社で、源泉所得税を払うという場面があります。
通常、預り金で処理されることの多い源泉所得税。残高をチェックしておく必要があります。
預り金の残高をチェックする
会社は給料や税理士や司法書士の報酬などを払うと、源泉徴収をすることになります。
源泉徴収というのは、社員や税理士に支払うお金から天引きする所得税。
源泉所得税は、社員や税理士などからすると、税金の前払いという扱いです。
その所得税は、本人ではなく、会社が毎月もしくは半年に1回(7月と1月)のタイミングで税務署に支払うことになります。
税金の前払いなので、税務署は源泉所得税の支払いについては、チェックしています。
源泉所得税の納付がゼロだからといって、なにもしていないと、税務署から電話があったり、ハガキが届くこともあります。
ゼロでも納付書を税務署に提出します。
源泉所得税の納付がなくても納付書は提出が必要 e-taxがカンタンでおすすめ | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
その源泉所得税の納付は、ネットからやっておきましょう。
源泉所得税はネットで払う
源泉所得税はネットから支払うことができます。
納付するには、e-taxから納付する金額の内訳入力をし、データ送信をしたあとで、納付をします。
ネットバンクにクレジットカード決済、ダイレクト納付。
どれを選んでもいいのですが、このうち、クレジットカード払いを選ぶ場合には、決済手数料がかかります。
ざっくり0.8%ほどの手数料です。
もし、クレジットカード決済をするなら、1%以上のポイントがつくクレジットカードでやるべきです。
源泉所得税をクレジットカードで納付する 納付手続きに時間をかけない | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
e-taxを使えば、銀行に行かなくてもいいですし、待つ必要がなくなります。
源泉所得税に限らず、税金はネットから払えるようにしておくべきです。
預り金の残高があっていないワケ
源泉所得税を払うにあたっては、会計ソフトの源泉所得税の残高を確認しておきます。
源泉所得税を支払うと残高はゼロになる、あるいは当月分だけ残ります。
通常は預り金で経理し、この預り金の残高は合わせておく必要があります。
ただ、合わなくなることも多いです。たいていは次のような理由からです。
経理のミス
単純に経理のミス。
支払額で経費にしていて、預り金を経理していなかったり、あるいは金額が間違っていたり。
修正して納付差額があれば支払います。
給料の源泉所得税は、クラウド会計で給与仕訳を連携するようにしていれば間違えにくいですが、税理士の報酬などは、じぶんで経理する必要があり、間違えやすいです。
年末調整の還付金
年末調整をすると、源泉所得税の一部を社員に還付金として支払うことがありますが、この経理をやっていないと残高が合わなくなります。
年末調整の還付金を払って、預り金/預金の経理をしておきます。
クレジットカード決済手数料
前述したように、クレジットカード払いをする場合、クレジットカード決済手数料を払います。
ただ、クレジットカード明細をデータ連携したときに、源泉所得税と手数料が合算されて1つのデータになっているため、源泉所得税の支払い処理をしたときに、手数料も含めてしまっているということがあります。
手数料部分は、預り金でなく支払手数料で経理します。これがあるので、クレジットカード払いはちと経理が手間になります。
なので、クレジットカード払いよりも、ダイレクト納付かネットバンクをおすすめしています。
とはいえ、クレジットカード払いも、使える場面もありますので、使えるようにしておくといいでしょう。
源泉所得税、ブログでも記事を書いています。