モノを買えば税金が減る?
決算前になると、「なにか買わなきゃ」とあわててモノを買うという動きがあります。
ときにはそれがクルマなど大きなモノであることも。
クルマを買えば、たしかに減価償却費が経費になるわけですが、その先を見ていないことが多いわけです。
クルマを決算前に買ったとしても、経費になるのはその年度に実際に利用した期間のみ。
決算月に買ったら、年間の減価償却費の1/12だけです。
税金に与える影響は極小です。
実はお金は減っている
目の前の税金を減らしたいのはわかりますが、実はそれによってもっと大きなモノが減っています。
それは、お金です。
100の利益があって、税金を減らしたいから…とクルマを買って、100のお金をつかうと、税金はゼロ(実際は均等割が7万円ほどあり。)ですが、お金は大きく減ります。
しかも、経費になるのはほんの一部です。
いっぽうで、100の利益があって、グッと我慢して税金を30払うと、70のお金は残るわけです。
モノを買えば、お金は減るというのは意識しておきましょう。
本当に必要なモノは買えばいい
とはいえ、だからといってモノを買わなすぎるというのも違います。
本当に必要なものだと思えば、買いたいものです。
モノを買うことで、新しいことがやれるということもあるわけです。
- カメラを買って、Webカメラにしてオンラインでしごとする
- パソコンを買って、しごとを効率化したい
ということで、直接ではなくても、間接的に売上につながるようなモノもあります。
税金を減らしたいという感情だけで、それほど必要でもないものを買うのではなく、しごとにつながるものはむしろ買うべきです。
おカネの手当をしておくのは、大前提ですが。それを逃すと、新しいことができないという場面はあるものです。
その先で税金が減るならラッキーという感じで。税金は後付けです。