数字に慣れるために、数字をイメージに変えてみる、チェックする角度を変えてみたりと工夫してみましょう。
おすすめできるのはグラフにすること。推移表を見ることです。
数字に慣れるためのグラフ
経理はじぶんでやることをおすすめしています。
じぶんでやってみないことには、数字のつながりや数字の意味することがわからないからです。
そして、じぶんで経理をするなら、その数字を見て何かしらの気づきを得たいものです。
ただ、最初のうちは「だから…?」で終わってしまうことでしょう。
数字がわかるようにじぶんなりに工夫していくことです。
その1つはグラフ。
わたしも数字だけ見ていてもわからないことも多く、グラフを見てざっくりと把握するようにしています。
Excelでデータを範囲指定してから、Alt+F1をクリックするとグラフを表示することができます。
売上の毎月や毎年の推移、前年比較、移動年計。
お金の残高の推移。
気になる数字があれば、とにかくグラフにしてみましょう。
推移表は数字のチェックにもおすすめ
推移表を使うと、毎月の売上や利益を横並びで眺めることができます。
また、推移表は毎月の経理ミスをチェックするのにも便利です。
毎月の数字をチェックするときに、最低限、預金や売掛金、借入金などの残高をあわせておく必要があります。
ただ、残高を合わせても、チェックする角度を変えてみるとミスも見つかるものです。
そのチェックにおすすめなのが推移表。たいていの会計ソフトにはついています。
推移表を見ると、毎月の数字が12ヶ月横並びに表示されるので、処理月が間違っていたり、毎月あるはずの経費が未処理だったということにも気づけます。
わたし自身もじぶんの数字を見るのは推移表。試算表はほとんど見ません。
クラウド会計のデータをダウンロードして、Excelで加工するとグラフ表示もじぶん好みにできるのでおすすめです。
ExcelのXLOOKUPでできること。freeeの推移表に同じデータ(検索値)が2つある場合の解決策 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
毎月の数字チェックには推移表を使ってみる。 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
そうして数字に触れれば多少苦手意識も減るかと。
正確性をもとめすぎない
じぶんの数字をチェックするときに大事なのは、正確性を求めすぎないこと。
小さな経費まで経理するのを待っていたら、2月の数字をチェックするときには、3月がもう終わりそうな状況。
それよりは3月の初めにざっくりでもだいたいの状況をわかるほうがいい。
万円以下、あるいは千円以下の数字は判断に影響しないでしょう。
- 黒字なのか。赤字なのか。
- お金は増えたのか。減ったのか。いつまでもちそうか。
- これから先はどうなりそうか。
- どういう手を打つか。
こういう判断をするのなら、カンペキな数字でなくても、8割くらいの精度で足ります。
正確さよりも早さ。
前月の数字をチェックして、いまの立ち位置とこれからどうするを考えるほうが優先です。
まぁ、税金の申告までには正確にしなければいけませんが、税金のために毎月じぶんで経理することをすすめているわけではないので。