会社には決算があり、その決算をもとに税金を計算します。
決算日が過ぎてから計算するとなると、資金繰りもあわてることになります。
そうならないように、事前に予測するのがおすすめです。
決算での利益の着地点を予測する
会社には決算があります。
会社はずっと続くものですが、通常は1年ごとの期間を事業年度として、税金もその1年間の利益をもとに計算します。
税金はお金を貯めるためには払うべきものではあるのですが、痛みがあるもの。
- いくらくらい払うか?
- 資金繰りは大丈夫か?
というのは事前にざっくりとでも把握しておきたいものです。
その場合に決算の着地見込みを予測するのが欠かせません。
決算の着地点を出すために必要なこと
決算の着地見込みをするのに必要なのは、やはり経理をやって毎月の利益を出しておくのが前提です。
たとえば3月決算の場合で、1月時点で3月の利益の着地点を予測するのはカンタンではありません。
ただ、12月までの利益が確定できていれば、予測するのは3ヶ月で足ります。
毎月の経理が進んでいなければ、遅れているだけ決算予測の精度は落ちます。
毎月の経理をやっていれば、固定費が毎月いくらかかっているかもだいたいわかりますし、売上や売上原価がわかれば着地見込みの予測はしやすくなります。
こういうのも毎月やっておいたほうがいいでしょうね。
毎月の数字を見やすくするコツは大きな経費を1/12ずつにすること。 | 植村豪税理士事務所|オンライン(Zoom)対応・愛知県大府市に在住
精度はざっくりでスピードは速く
決算の着地見込みを予測する上で考えておきたいのは、ざっくりでいいという点。
ちいさな経費までもらさずに、と精度ばかりを追ってしまうと、予測もすすみません。
それよりもざっくりながらも早く知っておくというスピードの方が大事です。
もちろん、精度が低すぎてはいけませんが、バランス感は必要でしょう。
100万円で予測していたのに実際は110万円だったとか、あるいはその逆であったりというブレはあります。
だいたいいくらがわかれば、心の準備はできるものです。予測しないままに申告書ができてから納税額を目の当たりにすることに比べたら心理的な負担はないかと。
わたしはお客様といっしょに決算の着地見込み、税金の予測していますが、予測なしでいいといわれたことはありません。
ぜひ、決算の着地見込みを出してみましょう。
「これからどうする?」を考えるいいトレーニングにもなります。