被相続人が取引していた証券会社がわからなかったら? ヒントは「ほふり」

被相続人がどこの証券会社と取引していたのかがわからないという場合もあります。

その場合は、どうすればいいのでしょうか。ヒントは「ほふり」にあります。

目次

どこの証券会社と取引していたか?

相続財産のひとつに有価証券があります。上場株式などのことです。

相続のときに有価証券を探すには、まず、証券会社で残高証明書を発行してもらう必要があります。

ただ、実際のところすんなり残高証明書までたどり着かないことも。

その場合には、自宅を見回して部屋にあったカレンダーが証券会社のものだったとか、取引残高報告書が棚にしまってないかをチェックしてみます。

取引残高報告書については3ヶ月に一回、ネットで交付されたり、郵送で自宅に届くので相続手続きの途中で分かることもよくあります。

後は端株。端株についてはこちらの記事にまとめています。

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どこの証券会社と取引していたのかわからないときは?

株があると聞いていたのに、ちっとも見つからないということもあります。

あると聞いていたのに見つからないというのは、なんだか落ち着かないでしょう。

本当にないかどうかを確認したい。その場合はどうしたらいいのでしょうか。

もし、手がかりが何もないのであれば、奥の手として「証券保管振替機構(ほふり)」に開示請求をすると、どこの証券会社に口座があるかを教えてもらうことができます。

「ほふり」にヒントを聞いてみる

「証券保管振替機構(ほふり)」で、登録済み加入者情報の開示請求という手続きをすると、口座を開設している証券会社を冒頭の写真のようなリストで教えてもらうことができます。

登録済加入者情報の開示請求|証券保管振替機構

ただし、銘柄や保有残高、取引履歴といった情報までは分かりません。

どこの証券会社に口座があるかだけです。

具体的な情報は、「ほふり」で入手したリストをもとに証券会社に確認をしてみましょう。

なんていうと。ここまでしないといけないのか、と思われるかもしれません。

ただ、相続財産にモレがあると遺産分割でも困りますし、数年後に税務調査があって追加で税金を払うのもなんだかなぁという感じです。

思い当たることがあるなら念のためやっておいた方がいいかと。


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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