過去の贈与税の申告内容がわからないという場合、税務署に贈与税の申告内容の開示請求をすることができます。
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相続税の申告で必要な贈与
相続税の申告をするときに、過去の贈与の情報が必要になります。
- 暦年課税贈与なら相続開始前3年以内の贈与
- 相続時精算課税贈与なら過去の贈与のすべて
過去の申告書をとってあればいいのですが、ときには申告書が見つからないということもあります。
過去の贈与をもらさないようにするには、贈与税の申告内容を間違いなく確認することです。
贈与税の申告内容の開示請求
相続税の申告書をつくるときに、必要なら亡くなった人の住所の税務署に、贈与税の申告内容の開示請求という手続きをすることができます。
相続人の誰かが生前贈与を受けている可能性もあるわけですが、それを他の相続人が知らない可能性もあります。
開示請求をして、該当があれば何を贈与されたかはわからないものの、合計額がわかります。
合計額がわかれば、相続税の申告には足りるので、これで問題ないわけです。
もれがないようにするためにも、贈与税の開示請求はしておくといいでしょう。
贈与税の申告をしていなければ?
贈与税の申告内容の開示請求でわかる贈与は、贈与税の申告をしたものだけ。
そのため、
- 相続人への年110万円以下の贈与がある
- 贈与税の申告もれがある
といった場合には、含まれません。
それらは、チェックして拾うしかありません。