相続税の税務調査では被相続人の健康状態をなぜ聞くのか?

税務調査があると、亡くなった方の生前の健康状態を聞かれます。

なぜ、聞かれるのか?質問には意味があります。

目次

税務調査で聞かれること

相続税の調査では、亡くなった方の生前の健康状態がどうだったかを聞かれます。

  • 亡くなった原因
  • 入院先の病院
  • 意識状態

だいたい、調査の午前中に経歴などと一緒に聞かれます。

この何気ない質問でわかることがけっこうあるのです。

健康状態を聞いて何を知る?

税務調査でなぜ健康状態を聞かれるのか?

もし、生前にベッドに寝たきりになっていたのに、贈与があったら、「贈与できたの?」という話になります。

贈与というのは、お互いに「あげる」「もらう」があって初めて成り立つわけですから。

もし生前に認知症になっていたら、贈与はもちろん、生命保険、不動産購入の契約もできないはずです。

それをやっていたら、税務署から怒られます。追加の税金はおろか、ペナルティまでも払うことになります。

そんなわけで、何気ない質問にも実は大きな意味があります。

最初に出しておく

では、税務調査で指摘されないためにはどうすればいいか?

最初の申告の時点で、健康状態がどうだったかを確認しておくべきです。

もし、問題があれば申告書にそれを正しく反映させます。意思表示ができないのに贈与していたら贈与はなかったものとして。

健康状態については、説明書を申告書に添付するなどすればいいでしょうね。

わたしも相続税申告の仕事をさせてもらうときには、亡くなった方の健康状態を確認しています。


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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