お金をもらうタイミングで経理処理も変わります。
現金基準ではなく、発生基準
仕事をするなら、どこかでお金を受け取ることになるでしょう。
ただ、フリーランス、ひとり社長であれば現金で受け取ることは避けたいものです。
- お金を数え間違える
- 移動中に落としてしまう
- ATMから入金しないといけない
といった手間やリスクがあるからです。
振込みやクレジットカード決済でもらうのがおすすめです。
だいじなのは、入金があったときに売上にしないということです。
入金時に売上で処理すると、実際に仕事をした月の利益が正しくなく、未入金の管理もできないからです。
5月にやった仕事の売上なら、
6/21 預金 100 / 売上 100
という入金時の売上ではなく、
5/31 売掛金 100 / 売上 100
と取引した月の売上にするべきです。
翌月入金なら売掛金を減らす
通常は、取引した月に売上をたてておき、
5/31 売掛金 100 / 売上 100
入金時には売掛金を減らす処理をします。
6/21 預金 100 / 売掛金 100
これによって、もし、仕事をしたお金をもらえていなかった場合、入金の仕訳がされず、いつまでも売掛金が残ることになります。
ただ、いつまでも売掛金が残るのはだめで、入金期日の翌日に入金が確認できなければ、サクッとメールで確認しましょう。
現金基準でやっていたら、このチェックはできないでしょう。
前もらいなら前受金にする
慣習で当月分を翌月入金というルールにすることが多いですが、法律での決まりはありません。
前もってお金をもらってもいいわけです。
資金繰りを考えても、入金が早いわけですし、お金をもらいそびれるリスクもないわけですから、メリットになります。
もし、前もってお金をもらうなら、以下のように経理します。
4/21 預金 100 / 前受金 100
このとき大事なのは、やはり入金の時点で売上をたてないということです。
実際に仕事をする5月に前受金を売上に振り替えます。
5/31 前受金 100 / 売上 100
というように。
これを間違えると、毎月の利益は正しくないですし、月次支援金などの数字にも影響します。
支援金も前年との売上比率を見ることがあり、こうしたことをきっかけにきちんと売上の処理ができるようにしておきましょう。
入金のタイミングで経理処理も変わります。
入金方法については、こういうのもあります。
Stripe Payment LinksとContactForm7で申込みから決済までを自動化してみた。 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog