決算書をどう見せるか。見た目も大事。

決算書をどう見せるか?見た目も大事です。

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利益が出ているか?

決算書で見るポイントの1つ、利益。

利益には

  • 売上総利益
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 税引前当期純利益
  • 当期純利益

があります。お金のように実態があるわけではなく、どれも差額に過ぎません。

ただ、この差額で評価されることも事実です。

そのなかで、営業利益というのは、営業外、臨時的なものを含めない利益。

しごとだけで利益がでているかどうか、この営業利益が多いほうがいいわけです。

それは本当に雑収入?

決算書を見ると、営業外収益にも「これは売上でいいのでは?」と思える収入を目にすることがあります。

なんでも、売上にすればいいわけではありませんが、定款で営業目的とされている収入については、売上と考えていいでしょう。

ただ、雑収入から売上に変えたところでなにが変わるの?と思うかもしれません。

売上にすることで、営業収益が増えて、営業外収益は減ります。

結果として、営業利益は増えます。そのいっぽうで経常利益は変わりません。それより上の科目の表示場所が変わっただけなので。

ただ、この1つで営業赤字が営業黒字に変わることもあります。

たかが表示、されど表示。表示を正しくすることにも意味があります。

見た目も大事

じぶんの会社の決算書が見られる機会は、それほどありません。

ただ、税務署と銀行は、決算書を毎年チェックします。

銀行はお金を借りるときに、「返せるかどうか?」の判断を利益をもとにするわけです。

となれば、営業利益は赤字より黒字のほうがいいですし、黒字でも多いほうが印象はいいでしょう。

その表示場所を正しくすることで、前述したように営業赤字が営業黒字になるなど、決算書の印象がガラッと変わることもあります。

たかが表示、されど表示。内訳書を見るなどして、営業収入にできるものがないかを確認してみましょう。

どんなしごとをやるか?その中身も大事ですが、その結果としての決算書の見た目にも気遣ってみましょう。


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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