借入金の返済をしても経費にはならない理由。

借入金の返済は経費になりません。

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「お金を借りる」も大事

仕事をしていれば、銀行からお金を借りることがあります。

お金を借りるというと、

  • 「借りるイメージがよくないと思われるのでは」
  • 「借りても返せないから」

というようにマイナスにとらわれがちですが、しごとをするのにお金を借りるのは普通のことです。

サ〇金はやめておくべきですが、銀行であれば借りるというのは1つの選択です。

お金を借りることで、仕事を軌道に乗せることができるということもあります。

もちろん、無借金でしごとができればいいわけですが、いつどこでピンチが来るかもわかりません。

ピンチのときに手元にお金がある、それだけでも不安を減らすことができます。

お金を借りても、それをしっかりと返済できていれば、また借りることもできますし、マイナスイメージになることもありません。

借入金の返済が経費にならない理由

お金を返すときには、

借入金 100/預金105
支払利息 5

というように経理をします。この借入金と支払利息の科目はきっちりと分ける必要があります。

借入金の返済のうち元本部分は、経費になりません。でも支払利息は経費になるからです。

また、借入金の残高は返済表のとおりである必要があります。

借入金 105 / 預金 105

では、借入金の残高が返済表どおりになりませんし、

支払利息 105 / 預金 105

だと、経費にならない借入金の返済元本まで経費になってしまいます。

では、なぜ借入金の返済元本は経費にならないのか。

もともとお金を借りたときには、

預金 1,000 /借入金 1,000

と経理しているはずです。このとき、借入金を収入にはしていません。

利益にも関係ないわけです。

だから、返済するときも経費にならないということです。

支払利息はというと、銀行がお金を貸してくれたことに対しての利用料の意味合い。

銀行にとっての売上で利益につながります。

だから、支払利息は経費になります。

利益とお金の動きの違いになる

通常の経費は、経費になるし、お金の支出はあります。

いっぽうで、借入金の返済は、経費にはならないけど、お金と支出はあります。

ということは、利益とお金の違いになります。

利益が出ていても、お金がないというときは、借入金の返済でお金が減っているからなんてこともありますので。

お金と利益の違いとして、借入金の返済は押さえておきましょう。

似たようなもので、減価償却費は経費になるけど、お金の支出はありません。借入金の返済と減価償却費のバランスを見るということをしますが、これが理由の1つです。

  • 借入金の返済(元本)→経費にならないけどお金の支出がある
  • 減価償却費     →経費になるけどお金の支出がない

 


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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