「これからどうする?」を利益から考えるために粗利率を出してみる。

数字をもとに「これからどうする?」を考えるために粗利率を出しておくのがおすすめです。

目次

変動費と固定費

数字をチェックするときに、粗利率を見ておくと数字をチェックしやすくなります。

粗利益というのは、1つ商品を売ったときの利益のことです。

そして、その粗利益を計算するときには、経費を変動費と固定費にわけておくこと必要があります。

変動費というのは、ざっくりいうと売上の数量が増えたときに増える経費。

通常は、仕入と外注費とされます。

いっぽうで、売上が増えようと減ろうと、変わらずにかかる経費は固定費とされます。

たとえば、事務所の賃料や電気代、人件費など、変動費以外の経費は、固定費。

残業代など細かい変動費はあるのでしょうが、細かく考えるとキリがありません。基準を変えずに考えることが大事かと。

損益計算書ではわからないデータ

売上を売上単価×数量と考えた場合、売上単価はどうやって計算するのか。

損益計算書を見ると、売上がいくらかはわかります。

ただ、売上数量は?というと、実は売上数量というのは損益計算書のどこにも載っていないのです。

じぶんで管理しているExcelなどの売上数量をもとにします。

同じように、変動費も、粗利益も販売数量で割ると、単価がでます。

売上−変動費=粗利益でその粗利益で固定費を回収できるかどうか。

粗利益>固定費となれば、利益が出るということです。売上の拡大を求めなくていいのはこれが理由です。

売上がどれだけ大きくても、変動費が大きければ、粗利益は少ないですし、売上がそれほど大きくなくても変動費小さくなったり、固定費が小さければ利益は出せるわけです。

「これからどうする?」を利益から計算してみる

粗利益>固定費の状態で利益が出るというのであれば、必要な利益をもとに売上がいくら必要かも逆算して考えることができます。

(利益+固定費)÷粗利益率(粗利益/売上)とすれば、最低限欲しい売上はいくらかもわかります。

さらに、実績から売上単価がわかっているわけですから、「何個売ればいいか?」「単価をいくらにすればいいか?」といった要素ごとの必要数も計算できます。

こちらの記事にも書いています。

Excelを使って逆算で利益をシミュレーション ゴールシーク・データテーブル・利益感度を計算するマクロ | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

損益分岐点は4つある 利益感度分析でどこから手をつけるかを考えてみよう | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

実績の数字をもとに「これからどうする?」を考えるにはこうした数字を使うのもおすすめです。


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この記事を書いた人

ひとり社長・フリーランスの経理をITを活用してサポートします。クラウド会計の導入・スポットでの相談・相続税申告も得意です。著書に「十人十色の『ひとり税理士』という生き方」(共著)

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