相続は相続時点での話にすぎません。
むしろ、大事なのは、相続があったあとのその先にどうするかです。
目次
相続を考えるときに大事なこと
相続は、亡くなった日で考えます。
亡くなった日時点の預金残高が遺産分割協議の対象になり、亡くなったときにある債務が引継ぎの対象になります。
相続税も相続時点での財産と債務をとりまとめて、評価します。
相続対策として「建物をローンで建てたほうがいい」「養子縁組をしたほうがいい」といった節税?も目にも耳にもするところです。
ただ、大事なのは相続のとき、そして、その先です。
相続はあくまでイチ時点でしかない
大事なのは、相続のその先です。
だれがどうやって相続財産を管理していくのか。
放棄をしない限りは、誰かが相続財産や債務を引き継ぎます。
建物を買ってローンを抱えたとしても、その不動産運用が今後も見通せるものなのか?
養子縁組をして、他の親族との関係性はどうか?
といったことは、相続後に出てくる話です。
回答として、そうでないということも多いでしょう。
相続のあった日は一時点にすぎません。その後のことも考えておきましょう。
相続のその先の景色を見ておく必要があります。
その先どうしたいか?
相続をするにあたっては、相続のその先の景色を見ておきたいものです。
相続した財産をその後どうしたいか?
- そのまま保有するのか?
- 売りたいのか?
- 国などに寄付したいのか?
- 贈与したいのか?
というような方向性を事前に考えておくと、どう相続するかも決めやすくなります。
話し合いをしておき、遺言で残しておくというのもいいでしょうね。