税務調査をするにあたって、税務署は銀行に預金の照会をしています。
2021年10月より銀行への照会方法が郵送からオンラインに変わる予定です。今までより早く名義預金はバレることにもなりそうです。
目次
預金の照会
税務署は、相続税の調査など必要があれば。銀行に預金の情報を照会しています。
照会をした結果、税務調査に来たときには、すでに狙いが定まっているということもあります。
その証拠に税務調査でもっとも見つかっているのが、預金関係です。
たとえば、家族の名義なのに、実態は亡くなった人の預金だったという、いわゆる名義預金。
税務調査にあたっては、親族名義の口座も銀行に照会してチェックしています。
税務署から銀行への照会のやりとりはオンラインに
これまで銀行への照会は、郵送でのやりとりとされていたのですが、さすがに紙では時間がかかります。
これを踏まえて、2021年10月からオンラインでの照会ができるようになるとのこと。
「金融機関×行政機関のデジタル化に向けた取組の方向性のとりまとめ」とやらによれば、国税の関係での照会のやりとりが年間600万件あるとのこと。
い、いままでよく郵送でやりとりしてきたなというのが本音ですが…。
ただ、この照会のスピードは、書面の11日からオンラインの3日になるとのことです。
早くなれば、それだけチェックもきびしくなるはずです。
対策はこれまでと変わらない
とはいえ、これによって、注意するべき点が変わるわけではありません。
最も税務調査で見つかる可能性の高い預金の対策としては、
- 名義預金があれば、相続税の申告に含める
- そもそも名義預金をつくらない・つくらせない
- 大きなお金の入出金でどうしてもわからないものはわからないと言う
- 調査しても見つけられない預金は、税務署に見つけてもらう
ということになるかと。